私どもの家造りに性能という考えが加わって20数年経過しました。
寒い家は、体に悪い、懐にも悪いという気付きがあり どうしたら、暖かい、燃料費のかからない家が造れるのかを追求してきました。
おかげさまで、沢山の研究者の方々や、同じく性能向上を目指す設計者・工務店の仲間たちに出会うことができ。 現在では、自身を持って「いい家造ってます!」と言えるようになりました。
そこで数年前に、家が暖かくなりと健康に良いということを実証しようという実験が行われ、ありがたいことにお呼びがかかり5件ほどの実証実験のための断熱改修をさせていただき、実証実験結果としては確かなエビデンスが得られました。
その後2013年より5年間に渡り国土交通省によるウエルネスト住宅等推進事業による全国規模の実証実験が行われ、2020年2月にその結果が報告されました。
実証実験によりわかったことは、室温18℃を下回ると健康に有害であるということ、部屋ごとの温度差を減らすことも重要であるという報告内容です。
更に、驚いたことは2020より3年間に渡り厚生労働省が、この国土交通省の調査を受けて「健康増進に向けた住環境整備」をテーマにした研究を行うということ。
私はかねてから、建築業者が「断熱良くすれば健康になりますよ」なんて言っても説得力無いよね、
やはりお医者さんが「あなたのお家は寒すぎますから、断熱改修してください」と処方箋を出してくれないかなと思っておりましたが、それが本当に実現しそうです。
国土交通省と厚生労働省が連名でチラシを出しました。ぜひご覧ください。